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第138話 三件目は止まった

作者: 八月 猫
last update 公開日: 2026-09-28 09:00:37

 三件目の共有が届いたのは、確認表の試験版三を出してから数日後だった。

 私はその日、別部署の三項目チェックにコメントを入れていた。最初に読む人は誰か。最初にしてほしい行動は何か。詳しい説明は別にできるか。もう何度も見ている三つなのに、案件が違うだけで迷う場所は変わる。

 そこへ、宮坂さんから連絡が入った。

『三件目について、共有したいことがあります。今回は課題が大きいです』

 その一文を読んだ瞬間、胸の奥が少し冷えた。

 大きい課題。

 私はすぐにオンライン打ち合わせの時間を押さえた。

 画面に映った宮坂さんの表情は、いつもより少し硬かった。隣には高梨さんもいる。高梨さんは腕を組んでいて、その姿だけでこちらの背筋が伸びる。

「朝比奈さん、三件目の記録は残りました」

 宮坂さんが言った。

「はい」

「確認表も見られています。そこまでは良かったです」

 そこまでは。

 その言い方で、良くなかった部分が来

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